プルーストの花園

◆アルベルティーヌを育てようかと思ったのは、写真家松本路子の『晴れたらバラ日和』の中でバルコニーで育てている60鉢のバラが咲くころに行うパーティに来た矢川澄子がアルベルティーヌというバラの名を聞き「プルーストの小説の主人公の名前かしら」と言…

人事の定量分析

◆これは大当たりです。数年前に自社の人口動態を分析したことがあって、この種のことは好きなのですが、この本を読んで、なるほどこうするともっとモノが言えるぞと実感。わくわくしました。仕事に直結で生かせそうです。人事の定量分析作者: 林明文出版社/…

ペンギン*ハイウェイ

◆到着。早速読み始める。◆冒頭20ページぐらいまで読了。なんだか、はてなの”この門をくぐる者は・・・”みたい。いいじゃん、この主人公の男の子。◆250ページぐらいまで読了。なんだか、ブラッドベリの『たんぽぽのお酒』とか『何かが街に』みたいな感じ…

刀語

◆アニメで鑢七実がマニワニをたちの悪い殺し方をしている回を見て、面白そうじゃんと思い、書棚にあった12巻を一気読み。いやぁ、結構面白かった。性格が悪い登場人物だらけで、そこがなかなかに面白い。刀語 第一話 絶刀・鉋 (講談社BOX)作者: 西尾維新,竹…

晴れたらバラ日和

◆バラを育てようと思い立ったのがこの本。バラの育て方などはほんの少しなので、実用性には欠ける。これはバラ栽培の実用本ではなく、バラにまつわる幅広い教養エッセイ本。バラの名前にちなんだ逸話や著者のバラを軸とした交流話に美しい写真が添えられてい…

天地明察

◆そりゃ面白かったよ、面白かったけどさぁ・・・という気持ちにさせる理由を解明すること。宿題◆まずは前半の主人公のストレートさと後半の”丸くなってしまいました、損して得とれ、世の中こんなもん"的な生き方のギャップになんとも言えず、がっかり。前半…

中堅崩壊

◆持ち帰り宿題の課題図書『中堅崩壊』を読む。あわせてシニア活用の記事も読む。高齢化は日本だけでなく各企業にとっても大きな問題。目の前の高齢化はたいしたことはなく、むしろ、この先10年を見たときの高齢化に対して、今、どういう手を打つかにあるんだ…

ゴダード

◆ベランダ読書の友はゴダード。今日は、『さよならは言わないで』。これは今ひとつだなぁ。なんというか、主人公がダメすぎるというか、好きなように翻弄されてて納得感がない。女性主人公もいまいちだし。今のところゴダードで面白かったのは『鉄の絆』『千…

ロバート・ゴダード

何を読んでいるかというと、ロバート・ゴダード。いや、面白い。遠き面影(上) (講談社文庫)作者: ロバート・ゴダード,北田絵里子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/10/15メディア: 文庫 クリック: 5回この商品を含むブログ (12件) を見る

1Q84 book3

◆読了しました。book1 book2よりも読みやすくなった感があります。登場人物の個性もハッキリしているし、なによりも非現実的な要素の描き方に唐突感が薄れたように思います。お話はbook1,book2と同様に非現実的な展開をしていくのですが、読んでいるうちに「…

海街Diary

海街diary(1) (flowers コミックス) [ 吉田 秋生 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > コミック > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 588円

追補 精神科診断面接のコツ

◆企業で人事をやっていると、どうしてもこの種の話と接点を持たざるを得ない。欝、統合失調症、適応障害など、さまざまなケースがある。産業医である精神科医と従業員の今後に関して人事が話すことも多いし、人事が本人と面談をするケースもある。精神科医で…

Organized Livig

◆リフォームの参考書は、この3冊オーガナイズド・リビング作者: ドンナ・B.ウォルター,ヘレンチスレット,Dawna B. Walter,Helen Chislett,鈴木宏子,薩摩美知子出版社/メーカー: ´E.T.発売日: 1998/12メディア: 大型本購入: 4人 クリック: 21回この商品を含む…

宵山万華鏡

◆モリミーの新刊”宵山万華鏡”を読了。祇園祭りの宵山を舞台にした中篇小説6編、主人公達が交差し、物語がつながっていく。6編の内容は、↓を参照。 <集英社の紹介はこちら> 小学生の姉妹は甘い香りに誘われるように宵山の街へ。はぐれた妹は、赤い浴衣の…

高台にある家

◆水村美苗の母、水村節子が自身と母について書いた自伝『高台にある家』読了。 島根の市長と芸者との間の私生児として生まれた母は、神戸元町にある置屋「花菱」に養女としてもらわれ、芸妓になるべく育てられ、芸者「翠扇」となる。伊藤博文と神戸イリス商…

私小説

◆水村美苗の『私小説』を読了。本格小説に出てくる著者の話(水村本人のことだと思うが)で、親の仕事でNYに来た美苗と、姉の奈苗のその後の話。 ◆奈苗は過度にアメリカナイズし、数多の恋に破れて、今はSOHOで現代彫刻をめざしつつアルバイトで生計を立てて…

1Q84

1Q84 BOOK 1作者: 村上春樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/05/29メディア: 単行本購入: 45人 クリック: 1,408回この商品を含むブログ (1247件) を見る1Q84 BOOK 2作者: 村上春樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/05/29メディア: 単行本購入: 40人 …

本格小説のおもしろさ

◆久々の晴れ。暑くなるらしい。今日は夕方に同僚のお見舞いに行き、そのまま高校時代の友人との飲み会。 ◆友人達の間で『本格小説』が流行っている。私の本も友人1から今日、返ってくるはずだったのだけど、そのまま友人2に渡ることになった。手元に戻るの…

嵐が丘

嵐が丘 (新潮文庫)作者: エミリー・ブロンテ,鴻巣友季子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2003/06/28メディア: ペーパーバック購入: 5人 クリック: 25回この商品を含むブログ (135件) を見る『本格小説』が『嵐が丘』を下敷きにしていてるというので、『嵐が…

本格小説

◆高校の同期MLと大学のクラブMLの二つのMLで話題になった本。大阪に三泊四日で出張することになったので、ホテルの部屋でのお供に購入。行きの新幹線でパラパラと読み始めたら、止まらなくなってしまった。初日の夜、二日目の夜、三日目の夜で読了。い…

わたしたちが孤児だったころ

◆引き続きカズオ・イシグロ本。『わたしたちが孤児だったころ』。抑制した文章、緻密な構成力は変わらないが、昨日までの2作とは少し作風が異なっていて、大人になった主人公が著名な探偵として上海にもどり9歳だった時に行方不明になった両親を捜索し始める…

日の名残り

◆『私を離さないで』にシビレて、あわててカズオ・イシグロ本をアマゾンで購入。まずは代表作の『日の名残り』を読了。とてつもなく高い文章構成力を持ち、文章そのものも(和訳なのでわからないけど、きっと)上手であり、かつ物語のすばらしい語り手だ。『…

わたしを離さないで

◆『わたしを離さないで』を読了。絶品だと思う。この構築力、冷たさ。カズオ・イシグロをしばらく読もう。わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)作者: カズオ・イシグロ,土屋政雄出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2008/08/22メディア: 文庫購入: 32人 クリ…

パワー

◆隙間時間のお供は、ル=グィンの「パワー」。夜に読了。パワー (西のはての年代記 3)作者: アーシュラ・K・ル=グウィン,谷垣暁美出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2008/08/23メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 18回この商品を含むブログ (18件) を…

『武士道シックスティーン』と『武士道セブンティーン』

◆高校の部活で剣道に所属していました。剣道はスポーツなのだけど、剣の道と書くように茶道や華道のように『道』であり、『道』と名前がつく限りは極めないといけないものだったりします。私は高校から始めたのだけど、やはり小学校の時から剣道をやってた人…

Into the Wild

Into the Wild作者: Jon Krakauer出版社/メーカー: Anchor発売日: 1997/01/20メディア: ペーパーバック購入: 3人 クリック: 9回この商品を含むブログ (14件) を見る感想はおいおい。

スカイ・クロラ、ナ・バ・テア

◆押井守の映画「スカイ・クロラ」に触発されて森博嗣の原作を読む。スカイ・クロラ作者: 森博嗣出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2001/06/01メディア: 単行本購入: 9人 クリック: 463回この商品を含むブログ (424件) を見るナ・バ・テア作者: 森博嗣出…

GWの収穫

オーデュボンの祈り (新潮文庫)作者: 伊坂幸太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2003/11/28メディア: 文庫購入: 21人 クリック: 154回この商品を含むブログ (832件) を見るアラビアの夜の種族〈1〉 (角川文庫)作者: 古川日出男出版社/メーカー: 角川書店発…

読んだぞ万城目

◆今日は娘の友達3人が家に遊びに来たので、私は別の部屋に退避して読書三昧。話題の「鹿男あをによし」「鴨川ホルモー」を読了。万城目はなかなかの才筆。 ◆「鹿男あをによし」 東京の大学の研究室に勤務する主人公が助手ともめて、生まれて初めて箱根の山…

指輪開眼

◆娘が指輪物語を読み始めた!しかも面白いと言っている。高校の時に指輪を読んだ父も、大学の頃に指輪を読んだ母もたいそう嬉しい。家には旧訳の赤本と英語版があるのだけど、新訳文庫10冊セット(追補版・地図付)を購入。私ももう一度読み直そうかな。新版…