中学受験は「家族」で経験するもの2

◆塾の公開テストに付き添って大学に行く。
本番の環境になれるために、大学の校舎を借りて試験会場にしている。
なるほど、よく考えられたシステムだなと思う。
日ごろのテストはいつも通っている塾の教室で行われるわけで
一緒に受ける子供たちの顔ぶれも、
用紙を配る先生たちの顔も見慣れたもの。
しかし、実際の受験はそうはいかない。
何もかにもが初めての環境におかれても
実力を出さなければならない。
そのための訓練なのだという。

◆なるほどたいしたもので、
我が家は子供に腕時計を持たせるのを忘れた。
塾の教室には時計があるので、必要ないが
試験会場に時計があるとは限らない。
確かに、塾で配られたプリントや、受験本には腕時計が必要と
書いてあったように記憶するが、すっかり忘れていた
いかんいかん。


◆さて、子供がテストを受けている間、親たちは学校説明を聞く
今日は3校の校長、先生が来ていて、それぞれ小一時間で
学校の理念、教育姿勢、受験のポイントなどを話す。

実際に受験をするかどうかは別として
また、わが子に向いているかどうかは別として
よい学校だなと感心することが多い。
外からはうかがい知れないが、きちんとした理念を持って
教育をしている学校が多いことに気づく。

校長から、直接、学校の理念・方針を聞き、
また、学校で行われる説明会に参加すると
本やホームページ、受験本などで
見聞きしていることとは異なり
得るもの、感じるものが多い。


◆これはどこかで出会った風景だなと思っていたら
そうだ。就職活動に良く似ている
日ごろは中に入れない企業(学校)の中に入り
そこで働く社員(学ぶ生徒)を見て、
そして経営者(校長)から、
経営方針(理念、教育方針)を聞く。


◆今日、話を聞いた校長が
「子供はまだ小さい。自分にあった学校を選びなさいといっても
わからないことの方が多い。
親が子供に向いた学校を選らんであげてほしい」
といっていた。
とかく、偏差値で「行ける学校」に目が向きがちだが
一つ一つの学校の違い、校風や教育方針の違いはとても大きい
できるだけ話を聞き、訪問し、子供に向いているか
ここで子供が伸びるかどうかを慎重に見極めたい