意外とおもしろかった「よく出る本」

中学受験によく出題される「本」「作家」のランキングというものがある。
そもそも、この種のものが存在していることすら知らなかったのだけど。
ちなみに、

2005年度の出題頻度ランキング:作品
1 バッテリー あさのあつこ
2 自転車少年記 竹内真
3 14歳からの哲学 池田晶子
3 いちばん大事なこと 養老孟司
3 ぼくのボールが君に届けば 伊集院静

2005年度の出題頻度ランキング:作者
1 重松清
2 伊集院静
3 あさのあつこ
4 養老孟司
5 池田晶子
5 竹内 真

塾からも、おすすめ本のリストが配布されることもあり、
この「よく出る本」「よく出る作者」を読んでみることにした。

最初に読んだのが、梨木香歩西の魔女が死んだ西の魔女が死んだ (新潮文庫)
これがたいそう面白く、次から次へと、まずは梨木香歩を購入。
次に、森絵都、椰月美智子、村山由香・・・
このあたりはあまりピンとはこなくて、

次は、あさのあつこ
バッテリー (角川文庫)
NO.6〔ナンバーシックス〕#1 (YA! ENTERTAINMENT)
これはさすがに面白かった。
「バッテリー」に「NO.6」と読み漁り。
つぎに読んだのは江国香織。これもいい。
そして、ランキング1位の重松清

もともと私は
ファンタジー系のお話や、少女系のお話が好きで
私にとっては、重松清は貧乏くさいし、重いし、
あぶない感じだし、それに少し古い。
だから、買いはしたものの、
すこし読んでは、パタンと閉じるという繰り返し。

ところが先日、子どもの授業参観の国語の授業で
「カレーライス」という教材を朗読したのを聞いた。
よくかけてるじゃないと思って調べたら、
重松清の書き下ろし。

出版元である光村図書のサイトに掲載されていた重松の対談によると
他の作品とは異なり、やはり教科書なので、
人の負の部分に、もう一歩深く踏み込むことはしなかったらしい

子どもに「あの話、重松清だね」というと、
あっさりと
「知ってるよ。うちに、『ナイフ』があるよね」
と言われた。
読んではいないのだろうが、
家にある本のタイトルは見ていたらしい。

もう一度、読んでみようかなと思ったりもする。

ちなみに、私はこれらの本を全てアマゾンで購入した。
1冊購入するたびに、
「この本を買った他の人は、こんな本も買っています」
というリストがでるのだけど
最近は、見事なほどに、
中学受験出題頻度リストにでてくる本が並んでいて
きっとこれを買った人たちも
リストを見ながら買ってるのねと思うと
みなさん、がんばりましょうねと、声をかけたくなる