森見登美彦氏

森見登美彦氏の新作
ブログによると、

森見登美彦氏は書いている。

らしい。何を書いているかというと、

森見登美彦氏が書いているものは腐れ大学生のお話でもなく、かといって可愛い女の子が活躍するようなお話でもない。

 たいへん毛深い連中がうごうごするお話である。

 そして王道的メロドラマである。

 「ムダ毛」を毛嫌いする現代社会において、主要登場人物の八割が全身毛だらけのメロドラマなど、いったい誰が喜ぶのであろうか。女子高生たちにきゃあきゃあ言われる野望を敢えて放棄する登美彦氏のムダ毛に充ちた男気を知れ。

なのだそうだ。
腐れ大学生のお話ではないとは言うものの、「全身毛だらけのメロドラマ」というのは、やはりあの路線だろうか。

森見登美彦は「きつねのはなし」で「おおっ、幻想文学本道をいく若手の登場だ」と思い、
夜は短し歩けよ乙女」「走れメロス」で「上手だなぁ」と思った。
私の今の関心は氏がどこに行くかにある。
どちらが読みたいかと問われると、今は「きつねのはなし」路線。
もとより処女作である「太陽の塔」は「乙女」や「メロス」につながるドタバタ路線ではあるのだけど。確かに「きつねのはなし」はそんなに短いインターバルでは書けないでしょうね。
いずれの路線も好きは好きなので、私としては氏の活躍を心から祈っている。
ブログを拝見するかぎり、氏は大変な日々を過ごしておられるようだ。ご武運をお祈りしています。