出生数の増加をまねいたもの

◆出生数が増加したらしい。

 婚姻と出生数の増加について厚労省は、20代の初婚率低下に下げ止まりの兆しがみられる一方、30代で上昇傾向が続いていることが一因とみている。〔共同〕 (19:43)

http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=STXKB0562%2021082006&g=K1&d=20060821


◆雇用の多様化、すなわちダイバーシティを「女性活躍支援」と置き換えて語られることが多い。出産・育児期の女性も働けるように勤務時間・勤務形態を柔軟に考えようという動きが盛んだ。このことも出生数の増加に役立っているだろう。


◆とはいえ、一番の理由は、

 厚生労働省が22日にまとめた「若年者雇用実態調査」で、30歳未満の正社員の採用を今後3年間で「増やす」という企業が36.4%で、「減らす」の6.1%を大幅に上回ることが分かった。「ほぼ同じ」は43.8%だが、厚労省は、リストラなどによる採用抑制が一段落し、07年から本格化する団塊世代の大量退職に備え、若手を育成しようという企業が増えてきたと見ている。

だろう。中長期的に生活の安定が見込めない状態では結婚も出産も踏み切れない。少子高齢化は先の見えない日本の状態が表出しただけに過ぎないようにも思える。フリーターと言われる人たちの結婚率の低さも同様だろう。さて、この傾向はいつまで続くのだろうか。
http://www.asahi.com/business/update/0822/128.html