ラジオ体操

◆私はラジオ体操が好きだ。

ラジオ体操

ラジオ体操

ラジオ体操のCDも持っている。何の脈絡もなしに「ラジオ体操しよう」と、夫、娘とともにラジオ体操をすることがある。とはいえ、夏休みのラジオ体操が好きだったわけではない。いつから好きかというと、高校になってから。


◆私の高校は、受験校ながらも体育が厳しいので有名。50メートルが泳げない子は、泳げるようになるまで追試が行われる。秋になって枯葉がプールに漂うなか、枯葉を掻き分けて50メートル泳ぎきるまで、延々と追試を受けることになる。


◆何かというと実技テストがあり、縄跳びの二重トビ連続10回のテスト、行進のテスト、そしてラジオ体操のテスト。テストを行うということは、「授業での指導」がある。ラジオ体操の指導では、それぞれの動きがどの筋肉をのばしているのか、どこに力を入れるべき動きなのかを教えてもらう。おお〜そうだったのかぁ〜と、感動した・・・わけではないのだが、なるほど、意味があったのかと思った。


◆そこから時を経ること10数年。次にラジオ体操との接点がうまれたのは、ニューヨークで勤務していた時。上司部下、360度を非日本人に囲まれ、苦戦していた頃。当時、ハドソン川対岸にオフィスがあった。毎朝、ワールドトレードセンターから地下鉄に乗って川を渡り、ニューポートにあったビルに向かう。ビルの1階のデリでコーヒーを買って、そこで振り向く。川の向こうにワールドトレードセンタービルが見える。「あったぁらしい朝が来た、きぼーのあーさーだぁ・・・」とボソボソと歌いつつ、気合をいれてビルに入る。


◆えらい大変やったんやなぁ〜。と、今、思う。