書く力を強くする

◆新聞記者が取材にいらしたので逆取材。どうすれば、文章を書く力は強くなるの?
新聞記者の場合:

  1. 新人記者は毎日1本、記事を書く
  2. 新人が書いた原稿はチェック担当が細かく赤字を入れて戻される
  3. 新人は、戻された赤字原稿と元原稿を照合し、つべこべ言わずに赤字原稿を清書する
  4. 清書した原稿はデスクに渡り、そこでさらに赤字が入り、戻される
  5. 新人は、戻された赤字原稿と元原稿を照合し、つべこべ言わずに赤字原稿を清書する

というのを、1年から1年半、行う。稼動日数を200日として200から300本の記事を書いたところで、チェック担当が外れて、書いた原稿をそのままデスクに出せるようになり、めでたく新人時代が終了する。


◆ここでのポイントは、

  • 元原稿と赤字原稿を照合することで、記事になるレベルを理解する
  • つべこべ言わずに清書することで、それを体に叩き込む

ということらしい。


◆そんな丁寧にできない場合は、

  1. 一段落は長くても10行以内におさめる(1行15字から16字の場合)
  2. 一段落には、一つのことだけを書く
  3. 一つの文章は長くても2行
  4. 「だが」「しかし」といった接続語を使わない ⇒ 字数がもったいないし、無くても文意は伝わるから
  5. 新聞社発行の「用事・用語辞典」に載っている言葉だけを使って書く ⇒ 難解な用語が使えないので、平易な言葉でわかりやすく説明することを強いられる。結果、わかりやすい文章となる。

が、効果的なのだそうだ。


◆教訓「書き手と読み手じゃ、読み手がエライ」
わからないヤツが悪い、は、通じません。

おっしゃるとおり。記者さん、ありがと