恩田陸と梨木香歩
9月最初の3連休の最終日。
この休みは、本を読んだ。なかでも”あたり”が多かったように思う。
恩田陸『蒲公英草紙』
もともと恩田陸は、『6番目の小夜子』を読んで、
そのままにしていた作家。
今回、蒲公英草紙を読んだのは
中学受験対策で過去問を見ていると
『光の帝国』が出題されていたので
最近の出版作をと思って取り寄せたのがきっかけ。
蒲公英草紙も一気に読んだが、
非常に面白かった。
拡がりがありつつも、文章に抑制がきいている。
思わず、アマゾンで恩田陸を”大人買い”する。
6番目の小夜子当時と異なるのは当然としても
最近の作品と比べても出色。
何かしら、区切りになる作品になるかもと感じる。
区切りといえば、梨木香歩。
この『沼地のある森を抜けて』は、
必ず彼女の今後の作品を大きく変えるだろうし
この作品を抜きにしては、彼女を語れないのではないかと
強く感じる
沼地前のエッセイなど数作を、急ぎ、買い求める。