きつねのはなし

きつねのはなし
森見登美彦は、「きつねのはなし」が最初。これを読んで、すご〜ぃと思っていたので乙女も読了。きつねは作家の力量を感じさせる傑作。しばらく途絶えていた幻想文学保守本流のような話で、京都の土地柄が話の中にひんやりした冷たさを作っている。ちょうどGWに行っていたあたりが話の中に出てくることもうれしい。乙女は狐とは作風が異なりますが、とはいえ、非現実さかげんの按配がよろしい。