赤朽葉家の伝説

長い割にはまとまったことが出来んかった休みではありましたが、「ほほっ〜」と思った本は、2冊。

赤朽葉家の伝説

赤朽葉家の伝説

随分前にこの人の「少女には向かない職業」を読んだのだけど、別人のよう。赤朽葉家の伝説は、「山の民」に置き去られた赤ん坊が村人に引き取られ、やがて製鉄業で財を成した旧家赤朽葉家に望まれて輿入れ。赤朽葉家の「千里眼奥様」と呼ばれることになる。この千里眼奥様から3代にわたる女性たちの歴史が、高度経済成長、オイルショックバブル崩壊を織り込みながらつづられていく。たった3代の話なのに、まるで神話のようだ。桜庭ってこんなにスゴかったのかと改めて思った。傑作。