仁徳天皇陵・堺

Catalyst2006-05-04

◆せっかく大阪まで来たので、南下することに。大阪から環状線天王寺へ、天王寺から阪和線で百舌鳥に行く。


百舌鳥駅無人駅に近しいような駅。そもそも阪和線の駅はどの駅も昭和30年代を色濃く残したような佇まい。百舌鳥駅を降りて5分も歩くと仁徳天皇陵に到着。こんもりと茂った緑の陸がそれだ。


仁徳天皇陵の向かいの公園の中にある堺市博物館で「堺 仁徳陵と自由都市」展に入る。この百舌鳥のあたりには100を越える古墳があるとかで、百舌鳥駅を降りて仁徳天皇陵に行く傍らにあった茂みも古墳。確かに木立を通してよく見てみると、こんもりとした盛土の上にうっそうと木が生い茂っている。すぐ隣に民家があるのだけど、これって土地の所有はどうなってるんだろ?


◆街の盛衰というのは面白いものだと思う。昔、知人に聞いた話を思い出す。街には街の記憶というものがあり、かつて栄えて今は見る影もなく寂れたところでも、その地にたつと、他の土地とは違うかつての賑わいを感じるものだという話。天皇陵ができ、巨大古墳の世紀が終わり、南北朝時代に交通の要所として栄えた街、堺が、戦国時代に全盛期を向かえ、やがて秀頼・家康の政治に巻き込まれ、夏の陣で堺は焼き払われる。その後は大阪に中心地が移っていき、寂れていったのだそうだ。堺市の歴史


◆今回は、奈良・大阪と古墳ばかりを見ていたような気がする。「どこを掘っても何かが出てくる。出たらあわてて埋め戻す」という言葉にリアリティを感じた旅行だった。