女のグリーン道

◆私は通勤にグリーン車を使っている。
行きも帰りもだ。
無論、会社が出してくれるわけではないので、
自腹をきって、券売機で片道750円を買う。
毎日1500円、1ヶ月で約3万円をグリーン車のために使っていることになる。
たかだか、朝20分、夜20分の乗車のためにだ。
しかも、グリーン車に乗る=座れる。というわけではない。
朝は座れずに、通路でたっていることのほうが多い。
それでもグリーンに乗る。


やめれないのよぉ〜


だって、楽なんだもん。


◆今から12年前。4月から中学に入る娘がお腹にいた時も
安定期に入るまでは、グリーン通勤をしていた。

この頃と今の違いは、

  1. 乗客に若者が増えている。⇒当時はいかにも「役員でござる」風のおじさんが多かった。
  2. 女性比率が高まった。⇒当時は「なんで女が乗ってんだよ」風の目つきでみられることが多かった。

この2点。



◆特に2点目。
本当に女性が増えている。
妊婦ではない、なんだかケバイ人でもない、なんだかエライ人でもない
ごくごく普通のリーマン女性が乗っている。朝も夜も。
20代後半〜∞の彼女たちが、グリーン車で一様にしていること、
それは、「熟睡」


ひたすら眠っている。
私もごたぶんにもれず、
わずか20分ほどの通勤時間の、さらにその後半10分ほどの間で、
夢を見るほど熟睡している。
(そのうち寝過ごしそうだけど・・・)


◆私の会社は、よく働く女性が多い会社で
それほど沿線メイトが多いわけではないはずなのに
会社の行きかえりのグリーン車で同僚と出会うことが多い。


思うのだけど、
女性が働くことが普通になって、
仕事も男と同じようにして、
結果、得たものは、
男と同じように、「くたびれること」だったということじゃないかな。


夜のグリーン車で、うちの会社の入社2年目の女性(開発セクション)の
寝顔を見てしまった夜にそう考えた。