プロジェクト管理

東証の市場閉鎖 その後の、なんとも”ださい”話。

次期システム開発は、東証と日立で数年前から進めていたが、04年後半に迎えた耐用期限に間に合わず、その後は現行システムの保守・整備で対応していた。

 昨年10月には、データ移動などでハードディスクの空き容量を増やし、1日の約定処理能力を従来の300万件から現在の450万件へ増強。1日500万件で設計されている次期システム移行まで乗り切れると見込んでいた。
http://www.asahi.com/business/update/0122/002.html


つまり、


1 次期システム開発の納期が間に合わなかった ⇒ 納期管理の問題
2 開発完了までの対応として、処理能力を1.5倍にしたうえで、現行システムの
   保守・整備で乗り切ろうと考えた ⇒ リスク管理の問題
3 次期システムの想定処理件数は、最大値500万件で設計していた ⇒ ヨミの甘さ


という三重苦。

 これは、納期に間に合わなかった日立製作所の問題というよりも
管理能力がない東証側の問題でしょ。

 今回の騒動を受けて、さらに数ヶ月内に700〜800万件への増強を行う
というから、抜本的な見直しがなく、おそらく管理能力が乏しいスタッフの入れ替えもなく
ただただ当面の策として考えられているようにしか思えず、さらに危うさ感が漂う。



本当に日本って、マーケットを持つだけのモンなの?
あまりにもお寒い。

ちなみに・・・