世耕弘成『プロフェッショナル広報戦略』

プロフェッショナル広報戦略

◆先週末に読もうと思っていたが
なかなか時間がとれず、ようやく手に取る。
文章もわかりやすく、
また先の選挙の裏話を読むような楽しみもあり
1時間ほどで読了


◆私は企業でマーケティング広報を担当している
実務担当者としてこの本を読むと、
特に具体的なノウハウやテクニックが
掲載されているわけではない。
いわゆるノウハウ本を期待してはいけない
ここで語られている広報活動に関しては
とても基本的なことが多い。
おそらく、
企業でちゃんとマーケティングをしている人、
もしくは、
プロジェクトで仕事をしたことがある人であれば
ここに書かれている業務内容や
プロジェクトチームでのリーダーシップの取り方などは
とても身近だし、基本的な活動であることがわかるだろう。
この基本に忠実な活動を、選挙、
しかも自民党で実際に行ったことが面白い。


小泉政権下の自民党には、
「知見」「蓄積」「ステータス」「タレント」
という『よい素材』が豊富にある。
あとは、「国民の意識」というマーケットを調査し
「競合分析」を行い、当方の強み・弱みを分析。
プランをたてたら、路線変更のデッドラインを定め、
二次プランを用意し、実行する。
一つ一つのプランを実施してはチェックし、リバイズしていく。
ほらね、マーケティング本に書いてあるとおりでしょ。


◆この本にもTVドラマ「ホワイトハウス」(The West Wing)
の話が出てくるが、私もあのドラマは大好きで、
時に、ドラマの展開に「なるほど、こう対応するか」などと
自分の業務を当てはめて考えたりもしている。


一応、目指すのはCJ(報道官)なんだけどなぁ・・・