人口急減の見通し

どうなるのだろうか・・・と漠然とした不安を感じる

推計人口、急減の見通し 「2050年1億人」の修正も
2005年12月31日21時04分

 政府は近く、新たな将来人口の推計作業を始める。日本に住む外国人を含めた総人口が見通しより2年早い05年に減少に転じ、出生率も見通しを大幅に下回り続けていることから、現在約1億2776万人の総人口が「2050年に約1億人にまで減る」という現在の推計に比べ、より急激な人口減少の見通しが出るのは確実だ。

 人口問題研究所が02年1月に公表した前回の推計では、日本人女性1人が産む子どもの平均数を示す合計特殊出生率が07年に1.30台で底を打ち、長期的には1.39で安定するとしてきた。

 しかし、04年の実績は1.29。さらに、大淵寛・中央大教授(経済人口学)は、05年の出生数が前年比4万4000人減と大きく落ち込んだことから、母親世代の縮小を考慮しても「今年6月に発表される05年の数値は1.26を割ってもおかしくない」とする。

 人口問題研究所は今後、国勢調査の集計で判明する未婚率や、昨年6月に実施した出生動向基本調査が示す夫婦の子どもの持ち方の変化を織り込みながら作業を進める。正式な推計は来年1月に発表される見通し。