音楽と演奏家

昨日、縁あって若手バイオリニストのリサイタルを聞きに行く

プログラムは
バッハ パルティータ第3番ホ短調
モーツアルト ヴァイオリンソナタ変ロ長調
イザイ 無伴奏ヴァイオリンソナタNO6
チャイコフスキー 瞑想曲
ラヴェル 遺作ソナタ
ラヴェル ツィガーヌ
アンコールで
バッハ G線上のアリア
サラサーテ ツィゴイネルワイゼン


朗々とした音を引き出す力のある人で、
しかも、技量の裏打ちも感じさせる。

おそらく本人も激しいものを持った人なのだろう
イザイ以降の演奏は、曲の激しさを再現しつつも
その激しさを押さえるだけの力と技を持っていることが
わかる演奏だった

面白いのは、バッハ。


ヴァイオリニストはおそらく20歳そこそこだろう
やはりバッハに厚みが欠けるように思う
本人もバッハは緊張したと述べていたが
単に技量だけでは現せないものがあるのだろうと思う
祈りや敬虔さといったものだろうか


音楽を聴くときにいつも思うのだけれど、
同じ楽譜を弾きつつ、なぜ、聞き手は演奏家の内面を
感じるように思うのだろうか
不思議だ