リフォーム完成報告

◆昨年暮に完成したリフォーム。その後、カーテンを取り付け、リビングの椅子を買い替え、ようやく完成。(もっともセブンチェア1脚はまだ船の上で我が家に到着するまであと数週間かかるけど)長い時間をかけたけど、結果には大満足。自分らしい生活がおくれるように考え、デザイナーや施工会社と打ち合わせを重ねて理解してもらい、相手からの提案も受けながら形を作っていくというのは、大変だけど、やはり楽しい作業でした。また、自分の欲しいものが明確であればあるほど、その後の付属物(カーテンや家具など)の選択も的確になっていくように思います。ip20は今回も大正解でしたし、セブンチェアも大正解でした。各種備品もそろったので、ここでリフォームをレビューします。


◆我が家の構造
まずはBEFOREをご紹介すると、我が家の構造:3階建て低層マンションに1戸だけ飛び出したペントハウスで、3階に玄関と書斎、4階に2部屋とリビングキッチンの3部屋を有するメゾネット。全室フローリングで102平米。築5年。4階部分は各部屋に大きな窓があり、4面採光で日当たり、風通しは抜群。高さ制限がある地域なので周囲の眺望もよく、西に富士山、東に東京タワーから六本木ヒルズ、北に新宿などが見えます。
3階は玄関、書斎、そして15平米ほどのルーフバルコニーがついています。階段を上がって4階は、洋室2室に加え18畳ほどのリビングがあります。新築時はこのリビングは、クローゼットがついた5畳ほどの洋室とリビングダイニングに別れていたもの購入者(前の所有者)が1室にしたもので、その際にクローゼットをさらに広げてキッチンとリビングの間を区切るように天井までの収納棚に変更されていました。そのため、本来は広いはずのリビングがL字型に区切られ、視界がさえぎられるため、南、東、西と3方に窓があるにも関わらず開放感も今ひとつでした。また、収納は元はクローゼットだったため奥行きが深すぎ、かつ、天井が高いため上段に物をいれると出し入れが不便、総じて使い勝手が悪く、ストレスでした。


◆リフォームをしよう!
もともと我が家は家具は椅子とテーブルだけにとどめ、大量にある本やCD、衣類など全てのものはip20で部屋の形に合わせて作った壁面収納に収めていました。ip20*1のお付き合いはもう20年近くになりますが、価格は高いけれどもそれだけの投資効果はあり、我が家には欠かせないアイテムです。今回もip20を導入するにあたり、間取り、照明なども含めて改めて家をデザイン設計することにしました。基本方針を以下のように決めました。

  1. キッチンはオープンキッチンにし、カウンター下、レンジ裏側壁面をip20でストレージにする。同じくip20で天井までの食器棚*2を作る
  2. リビング壁面には天井までの本棚&ストレージ、オーディオ類収納をip20で作り、かつ、照明を組み込み天井、床を照らして間接照明とする
  3. リビングの入り口の正面にあたる壁(2つの窓の間の壁)に通風孔があるので、この壁をip20のボードを設置し、照明を組み込んで床を照らし、ここは収納機能を持たせずデザインとする(写真)
  4. 4階北側の部屋は、北と西に大きな窓があり、かつ、東側にはカウンターがあり、その上はガラス窓になっていて階段の向こうの窓から光が入る3面採光。3つの窓を囲むように壁面はすべてip20で天井までの本棚を作り『読書室』とし、ここにストレスレスチェア*3を置く
  5. 4階東側の子供部屋は南側の壁面一面にip20で本棚を作る
  6. 4階部分の床はハードメイプルにすべて張替え、3階玄関・階段から4階全室の壁紙は「真っ白」に張り替える。


◆設計から施工まで
リフォーム決定段階で決めていたのは、ip20を使うことと、キッチンとリビングの間をなんとかしたいという漠然としたことだけ。その後はデザイナーと相談しつつ、上記の基本方針を固めていきました。当初、接触していたのは大手リフォーム会社で、ここを施工会社、ip20の窓口としようと考えましたが、さまざまなやり取りの末、施工会社、ip20、そして我々の3者で相談しながらすすめる方式に変更しました。*4この方式に変更してからデザイン決定、施工の具体化がみるみる進み、着工から1ヶ月ですべてが完成しました。


◆その後
ハード廻りが完成し、長くダンボールに入れたままだった書籍類を本棚に並べ、全てのダンボールが片付いたところで、カーテンを購入。これも伊勢丹で適切なアドバイスをいただき、満足のいくものを購入することができました。採寸から取り付けまでをお願いしたので寸法の狂いもなく、手間もかかりませんでした。さらに古くなっていたダイニングチェアをセブンチェアに買い替え、ようやく完成しました。
時間と手間はかかりましたが結果は満足のいくもので、ペントハウス・4面採光というこの家が本来持っていた特性を存分にいかした形となりました。住環境というのは実はとても大事な事ではないかと思います。家は長い時間を過ごす場所であり、そこで自分がどのように過ごしたいかということはそのまま自分がどのように生きていこうとしているかの反映でもあります。どのような環境にしたいのかを考えるということは、自分が何を好み、何をしたいと思っているのかを自らに問うことでもあったなとも思います。手を抜いたり、他人から押し付けられたものをそのままにすることは、まるで他人の人生を生きているようなもので、最終的には結果は自分に跳ね返ってくるなとも感じます。箱はできました。ここで時間を重ねながら我々らしい生き方をしていきたいと思っています。
参考:今回使用したものは、以下の通りです。
家具:ip20のオーダーメード、セブンチェア
床材:アサヒウッドテック ライブナチュラル ハードメープル
照明:パナソニック MODIFYシリーズ、ip20
参考図書:Organized Livingほか海外インテリアデザイン本各種

*1:ip20についてはここにまとめまています

*2:デザイナーの勧めで食器棚にゴミ箱を組み込みました。このおかげでキッチンはスッキリしましたし、動線も無駄なく便利でした。

*3:ストレスレスチェアも正しい買い物でした。読書好きな人にはおすすめです

*4:ここに至ったいきさつについてはここを参照ください。多少の手間はかかりますが、価格、品質ともにこの方式がオススメです