変わりましたね

◆髪を切った!
8月に横浜から都内に引っ越したが、美容院は横浜の行きつけのサロンに行っていた。14年近くも通っていたろうか。私を担当している店長は、私の好みや生活、仕事も理解いただいていたのでとても楽だったこともあり、引っ越してからも、横浜の歯科医院で歯列矯正治療をしている娘の付き添いとあわせて、月に1度は1時間弱をかけて横浜詣でを繰り返していた。
娘の歯列矯正もひと段落し、今までのように歯医者に毎月通わなくてもよくなったこと、それから、離れてみると横浜は遠いなぁと改めて感じたこともあり、とうとう美容院を変更することにした。


◆美容院を変えるというのは、意外と勇気と手間のいることで、これというお店を見つけるに苦労した。技術が確かであることに加えて、センスと経験も大事。センスが悪くて変な髪形になったらイヤだし、といって前と同じというのもつまらない。ヘアースタイルは立体デザインで、ちょっとしたカットの差が大きな違いを生むものだと思う。顔や全体の雰囲気、その人の生活スタイルとマッチしてこそのものだ。おばさん臭くなるのはいやだけど、若者と同じスタイルもいやだ。家から20分以内でいけるお店をネットでピックアップするところからはじめた。センスの良し悪しはお店を見ればわかるので、近場のお店は近くまで行ってみたりもした(結果は×)。あとは口コミを集めたサイトやSNSをたどって、ようやく下北沢のお店を予約するところまでたどり着いた。


◆お店は下北沢から歩いて10分ほど。ビルの地下一階にあるお店の内装はコンクリートの打ちっぱなしで座席は3−4脚。大きな枝がいけてあり、一目で気に入った。シャンプーが済んで、担当の方がいらした。私を担当してくださるのは店長。「何か(要望は)ありますか」といわれて、「おばさんくさくならない、仕事をしてて管理職なのでそれなりに」と伝えて、あとはお任せ。まな板の上だよなぁ。


◆で、そこから彼が何をしたかというと、頭の骨格を確認し、髪の生え方をパーツごとに確認すること10分ほど。やおら鋏を取り上げると、まずはサイドからバッサ、バッサと切り始めました。とっても大胆で、ドキドキするのと、楽しみなのとで、ニコニコしちゃいました。どうも私の頭は”難しい”らしい。髪はクセ毛、襟足は上に向かってはえてて襟足をみじかくすると浮き上がってカツラのようになる。上部の髪の毛を長めにしておさえようとすると、今度は骨格の張りがあるので頭が大きくなってしまう。普通のベリーショートにすると、顔が寂しくなる云々。ぼそぼそと解説をしてくれるのですが、それが「なるほど〜」と思うことばかり。すっかり安心しきって、どんな頭になるのかな〜とワクワクしながら鏡をみていると、前髪は額の半分あたりまで短くなるし、サイドもトップも8センチぐらい、バッサ、バッサと短くなる、特にサイド(耳のあたり)は一本一本、切ってるんじゃないかと思うほど、丁寧に丁寧に、且つ、ジャキジャキと切られて、鏡で見る私の顔も、どこに向かっているのか良くわからなかったのが、だんだん最終形が見えてきた。やんちゃなガキンチョの頭、ちょっと前の大竹しのぶのスタイルに近い感じ。カラーリングの色も、特に確認されることもなく「オレンジ半分・ブラウン半分」(えっ?ニンジンっぽくなんない?と一瞬思ったりした)。


◆さて、仕上がりは・・・。ばっちりでした。私史上、最も短いのですが、とても気に入りました。オシャレがしたくなる髪型。特に念入りに手をいれていただけのことはあって、サイドが立体的にデザインされていて横からみると、頭の形がカッコいいです。にまにましながらお会計をしていると、お店の女性に「変わりましたね」といわれました。「はい!」。気持ちもうきうきして、合流した夫と二人で下北で地ビールで乾杯。おいしいビールとソーセージで楽しい時間を過ごしました。


家に帰ってこの話をしたら、娘もここで切りたいと言い、親子そろってサロン変更と相成りました。