マンマミーア

Catalyst2009-02-15

親友たち(男子1、女子1)と見た「マンマミーア」、思った以上に良かった。
まずストーリー自体がポジティブ、映画のテンポもいい、ABBAの音楽のノリの良さもあいまってひたすら明るく元気。さらに印象的だったのがロケ地となったギリシャの空と海。海にうつる満月の明りの美しさ、明るい日差し、海の青さ、ソフィが結婚式を挙げる教会へと続く階段とその先の空の青さ、誰が自分の父親なのかとソフィが3人のPossiblesとヨットで繰り出すシーンは、日差しの強さと潮風が感じ取れるよう。(「うわっ、髪も肌もべたべたになっちゃうじゃん」と思ってしまった)


◆主人公ドナを演じるメリルの演技力はやはりすばらしい。嫁ぐ娘の花嫁支度を手伝いながら、幼かった頃から成長した娘を歌う”Slipping Through My Fingers" に娘の母である私はもちろん、3人とも滂沱の涙(男子1も泣いてたな)。さらに、かつて自分を捨てて婚約者の元へと戻ったサムに、私は負けたの過去の話はしないで、彼女は私があなたを呼んだように、あなたを呼ぶの?と歌う"The Winner Takes It All"でさらに滂沱の涙、涙、涙。
でも涙では終わらない。主人公たちのタフさとノリの良さに爆笑。落ち込むドナ(メリル)を慰めるために親友が歌う"Dancing Queen"の展開には爆笑。最後の最後まで笑わせてくれました。


◆私たちはABBAを同時代で聞いていた世代。映画館の観客も、半分は私たち同世代(白髪のオジサマが一人で見にきている姿も。勇気に拍手)。ABBAを聞いていた世代に見て欲しい映画ではあるのだけど、もう一つ、この映画は親友と見に行って欲しい映画だと思う。爆笑しても号泣しても平気で、ホンネを話せる友がいることの幸せを感じさせてくれる。彼らと一緒にこの映画を見れてよかったなぁとしみじみ感じた。(映画の後の飲み会はいつものように毒舌の嵐。それも友だからこそだな)